VOICARION~信長の犬~
まずは、この状況の中、朗読劇を開催していただけたこと、大変うれしく思う。
ありがとうございます!!(ಥ _ ಥ)
朗読劇の存在を知ったのが1~2年ぐらい前。
なかなかタイミングが合わず、観劇できなかった。
今年の目標は、「何かしらの朗読劇を生で観る」だったのだが、2月以降、パンデミックになり、エンターテイメントが大打撃を被った。
そんな中、イベントや朗読劇を楽しむ時間を奪われた私に、関係者の皆さんたちが"配信"という手段を取ってくださった際には、人生のBGMにいっときベートーヴェンの歓喜の歌が鳴り響いた♪(これはきっと私だけじゃないはず!!)
おかげで、「女王がいた客室」「タナトス」などの朗読劇や、絶対に行けなかったであろうイベントなども配信で楽しむことができている。
でも、やっぱり『生で観たい』!!
そう思っていた時に、「信長の犬、帝国劇場で」という情報が。
な、なんと!!
行きたい
観たい
あの空間を生で感じたい
ダメもとで一般販売でアクセスしたら、チケット取れたヽ(*。>Д<)o゜
うおおおおおおおおおおおおおお
しかも、今年の目標の「何かしらの朗読劇を生で観る」には、まだ条件がついてて、「"安元さんが出演している"何かしらの朗読劇を生で観る」なのだ。
取れたのは初日の昼の舞台!!
リオのカーニバル波に踊ったよね(p≧w≦q)
初朗読劇鑑賞があの帝国劇場(もちろん行ったことない)
朝起きた時も、劇場に向かう時も、席に着いてからもソワソワ(なんで私がソワソワしてんねん(笑))
藤沢さんの演出は映像から何から凝っているので期待に胸がドキドキo(*°▽°*)o
幕が上がって0.3秒でもう、もってかれた。
生演奏で肌がしびれる。
光と衣装でイメージが膨らむ。
そして、声優陣で物語が声をあげる。
今まで、芝居やミュージカルは生で観たことはある。
でも、朗読劇は初めてだ。何が違うって、やはり俳優陣が動かないことだろう。でも、面白いかな。私としては、芝居やミュージカルより、朗読劇の方がしっかりと物語の中に入り込める。むしろ、映画を観ている感覚になる。
目の前で繰り広げられているのは、明らかに朗読劇で、私が観ているのは、台本を片手に朗読をしている声優陣。
でも、私の目を通り抜けたものは、脳の中でくっきりとその朗読からイメージできる映画のワンシーンに生まれ変わっている。
信長は異彩を放ち、一言一言に惹きつけられる。
光秀は気付かないうちに信長と秀吉の板挟みになり、人生が狂っていく。
資正は瑠璃丸を愛おしそうにさすり、多門はほどほどにしてくれまいかと思いつつ、しっかりと主人を守っている。
千利休は覚悟を持って秀吉に接し、秀吉は愛する強い光の側にいたことで、愛する者と愛してくれた者を自ら消してしまうことになる。
そして、信長の犬。主人を助けようと、言いつけ通り、風となり走り出す。
ハリウッドのブロックバスター顔負けの映画が、私の脳内で上映されていた。
また、プロたちの凄いところは、同じ衣装、同じ場所にいても、物語の流れや音楽で別人を演じていることがなんの不自然さもなく伝わってくる。
兼ね役をやっても、もう兼ね役にみえない。
一瞬たりとも、現実に引き戻されることのない2時間15分だった。
こんな朗読劇、泣かないわけがない。
朗読と芝居とミュージカルの融合が見事で、どれもが自己主張しすぎることもなくハーモニーを奏でている。
藤沢さんの「日本の声優は世界一」という言葉に、Xジャパン並に首を縦に振ろう。
まだある別の回。
観なくてどうする。