いやー、こんなところで“カレーム”の名を聞けるとは!
てか、やっぱ、フランス人にとってカレームって知ってて当たり前の人なのか?
⚠ネタバレあるかも⚠
19世紀末のフランスが舞台の映画「ポトフ」。
題名から分かるように、“料理”がテーマの作品だ。
ある食事のシーンで“カレーム”というワードが出てくる。
この映画が数か月前の公開だったらよく内容が分からず見ていたことだろう。
カレームとは、シェフの王“アントナン・カレーム”のこと。
カレームはナポレオンのウェディングケーキを作り、フランス料理の基本ソースを定めた人だ。
そんなこと、まったく知らんやった。朗読劇「スプーンの盾」を観劇するまでは。
あの劇のあと、カレームとナポレオンのことがもっと知りたくなって本屋に。カレームのことはマンガで分かる~的なやつを立ち読み(すんません💦)、ナポレオンは「読むならこれかな」っていう目星はつけたけど、まだ買ってない😅
立ち読みのおかげでカレームのことをちょっとは知っていたから、映画でカレームの話が出た時になんなくついていけた。てか、カレームの説明らしきセリフはほぼなかったから、フランス人にとってカレームは“知ってて当然の人”で“見てる君たちも、もちろん知っているよね”っていう人なんだろう。それに、「ポトフ」は料理をテーマにした映画。カレームの名前が出るのはごくごく自然なことなのだろうな。シェフの帽子の話も出てきたけど、「知ってるぅ~。立ち読みで」と思いながら見てた(笑)
ほんのわずかなシーンだったけど、別のところから得た知識とリンクして嬉しくなり、ひとりニヤニヤしながら見ちゃったよ😂
正直、作品自体は2時間半以上あって、内容も小川の流れのようにゆったり進んでいくので、私にはヒットしなかった。でも、料理をするシーンはワンカットで撮られているらしく、厨房にいるように感じられたし、どの料理も「うわー、食べたい!!」と思うものばかり。
あと、挿入曲があまりない。全然なかったかな?その代わり、森に住んでいる設定なので、外からいろんな鳥のさえずりが聞こえてきて、のどかで美しい空間が作り上げられている。それに窓から入ってくる日の光があたたかで、映像がなんとなくノスタルジック。シーンや料理の写真集があれば、それでも十分楽しめそうだ。
んが、私は体力もってかれたよ🥴
『ポトフ 美食家と料理人』
監督: トラン・アン・ユン
主演: ジュリエット・ビノシュ、ブノワ・マジメル